人材募集・共同研究

我々と一緒に研究する方法がいくつかあります。気軽にご連絡ください。まずは見学からどうぞ。遠方の方でご希望の方には旅費を支給致します。

勤務地は理研和光キャンパス(最寄りの和光市駅まで池袋より電車で14分、東京駅より35分、羽田空港から直通バスで50-1.5時間)と神戸キャンパス(最寄りの医療センター駅まで神戸空港より6分、三宮から13分)を選択できます。テーマによっては利用する機器などの都合で東京都文京区湯島(御茶ノ水駅すぐ、東京駅より4分、羽田空港より50分)に外勤することも可能です。現在ドライ研究はほぼリモートワークになっています。

研究員やテクニカルスタッフ、大学院リサーチフェローとして参加する

  • 分子生物学や生化学、工学、化学、物理学を利用し、ゲノム科学の新しい実験技術を開発したい
  • 機械学習、統計学、プログラミング、情報理論、ハイパフォーマンスコンピューティングなどを駆使し、生命情報を解析し理解するアルゴリズム、計算機、ソフトウェアを開発したい
  • 実験生物学からバイオインフォマティクス研究に転向したい。あるいは、両方を使いこなせる研究者を目指したい
  • 会社にオミクス、バイオインフォマティクス技術を導入したい
  • 上記のような研究を技術面から支える仕事がしたい

学振PDやDC、理研のフェローシップである大学院リサーチアソシエイト、基礎特別研究員などの身分で参加することも可能です。

研究員や学生さんには、自分で考え、自分で行動でき、必要なときに周りに協力を求められる人物像を求めています。アイディアや細かな指示を周囲に求めるタイプは、研究が進みにくい環境になっています。

テクニカルスタッフには、技術を研究チームに提供するための専門性と実行力を期待します。また、研究者とチームを組んで研究をするため、チームで仕事ができるスキルがあると好ましいです。テクニカルスタッフの技術向上のため、個々人のモチベーションに応じて、国内外の学会や勉強会への参加や発表も奨励しており、旅費のサポートをしています。さらに、研究所内外のテクニカルスタッフとの交流も推奨しています。我々のラボではテクニカルスタッフによる研究サポートを非常に重視しており、技術に応じて、待遇が研究者と逆転することもあります。

我々のラボでは、常に計測されたデータと再現性のある正しいデータ解析結果を重んじます。計測できるものは計測を、計測できないことは情報科学を利用するという考えを重視しています。マネジネントについても、言葉や文章、計測データなどによる自明なコミュニケーションを重視します。逆に、言葉や文章として表明されない気持ちを察したり忖度したりという非自明なコミュニケーションを好まない風潮があります。

学生インターンとして参加する

上記のような研究に興味がある学部生、大学院生、高専生などを我々の研究費で雇用しております。インターンの方には研究室やセンターのミッションに従って、研究や研究支援を行っていただきます。学習・勉強のみが目的な方は受け入れておりません。

ここで言う「研究」とは、自身の卒業研究を理研で実施するイメージで、主に修士や博士過程の学生を想定してます。第一著者として一緒に論文を書いて頂きます。貢献に応じて共同責任著者にPIを入れて頂きます。最終著者・責任著者は指導教員で構いません。大学の指導教員からの同意書が必要になります。

ここで言う「研究支援」とは、我々の研究のサポートを行うこと指します。ある特定の分野の解析・実験技術の調査研究と再現研究を実施してラボ内で報告して頂きます。そのため、英語論文の精読する能力、分子生物学やバイオインフォマティクスの基礎的な知識があることが望ましいです(Linuxの操作といずれかのプログラミング言語で簡単なプログラムが書ける)。その後、本人のモチベーションやスキルに応じて独自研究を実施して頂きます。独自研究に進んだ場合、貢献に応じて論文の著者になっていただきます。

データ解析ではなくウェットな実験を希望される方は、実験が可能は範囲で通って頂ける方のみを募集しています。目安としては週3-4日程度のフルタイムでの研究活動時間が必要となります。

経験に応じて時給1100-1600円(学部・修士課程が1300円まで、博士課程1600円までが目安)で、勤務日数や時間は週26時間まで、平日午前9時から午後5時までの間で自由に選択できます。研究ができるブース、最新のMacBook Pro貸出(許可とセキュリティ担保のもと持ち出し自由)、PCクラスタへのアクセス、Amazon Web Serviceの利用、書籍の無制限購入(ラボの資産になりますが貸出自由)などの補助をします。テーマやデータの持ち込みでも可です。また理研の研修生の身分が与えられます。現在の受け入れ先の研究室の許可が必要になります。卒業研究や学位論文の提出期限など研究進捗に締め切りが設定されている場合は必ず事前にご相談ください。

学位取得を目指す

関西圏の学生さんの場合は理研BDRの連携大学院制度を利用できます。関東圏で大学院に進学したい方は、東京医科歯科大学や筑波大学で受け入れられます。進学希望の方は以下を御覧ください。

ゲノム科学やバイオインフォマティクス研究で修士号・博士号の取得を目指しませんか?

社会人ドクターコースへの進学を希望の方は会社のサポート状況や研究に割ける時間などについて情報を整理しておいて頂けると相談しやすいです。

博士課程の学生さんの場合は、双方に合意があれば卒業と同時に理研で雇用する例も複数あります。ただし研究室の予算状況によります。もし博士号が得られている場合は研究員、得られていない場合はリサーチアソシエイトとして雇用します。

応募前の見学・面談の流れ

  1. まずラボの研究活動を把握するため「これまでの二階堂研の研究実績」や「おしらせ」から興味のある記事や論文を必ず読んでください。研究室の雰囲気を知るには「研究室運営についてのFAQ」をご覧ください。
  2. メールやSNSなどで連絡してください。その際に身元がわかるようあなたのウェブサイトや Github のURLも送ってもらえると助かります。それらがない場合は簡単な自己紹介(所属や学年、ご自身の興味など)か履歴書のようなものを送ってもらえると話がスムーズです。進学、インターン、就職のいずれが希望なのか記載してください。
  3. 見学したいキャンパスを指定してください。我々は和光と神戸にラボがあります。進学希望者は御茶ノ水駅周辺の東京医科歯科大学難治疾患研究所への通学になります。またラボに参加する場合、ウェットな実験を伴う研究がしたいのか、ドライの研究がしたいのかも事前にわかると話がスムーズです。
  4. 数日から1-2週間程度で返事が来ない場合は単に多忙で返信できていないだけなので、遠慮なくリマインドしてください。
  5. 当日は普段着でお越しください。我々のラボはスーツで通勤している人はひとりもいません。PIも年数回しかスーツは着ません。お土産の類もまったく必要ありません。

一般的な採用の流れ

  1. 前述した「応募前の見学」を行うことをおすすめしています。SNSやメールなどで気軽に相談してください。旅費が発生する場合はアシスタントさんからメールがあります。
  2. 見学する。
    1. カジュアルな見学の場合は自己紹介がわりにこれまでの研究について簡単に紹介してもらいます。就職希望でかつ研究歴がある方についてはラボ内のクローズドなセミナーをして頂くこともあります。
    2. 次に、PIと面談し互いの研究内容やラボの経営方針、待遇などを自由に質問してもらいます。ここでPIとの相性などを判断してください。
    3. 希望に応じて研究員やテクニカルスタッフとグループ面談の機会を作ります。その場にはPIはいませんので、ラボの雰囲気や経営実態などを率直に質問できます。また訪問者が、将来の同僚との相性などを判断してもらうにも絶好の機会です。ここで議論した内容はPIにはオフレコにするように指示されています。
    4. ラボの実験室や居室、周辺施設を見学します。
  3. もし気に入った場合は、理研の公式の採用手順に従います。書類審査、面接の後、採用の通知が届きます。その後、給与などの条件面を交渉した後、契約に至ります。進学の場合は各自で進学の準備を進めてください。
  4. (任意)事前に勉強したいことがあれば「ゲノム科学研究に必要とされる事前知識」をご覧ください。

学生インターンの場合は、A, Cをスキップする場合もあります。インターンの採用まで1ヶ月程度かかります。海外の大学に所属の方が長期休暇中でのインターン希望が増えています。採用に時間がかかりますので休暇に入る前に連絡してください。

企業研究者の受け入れ

技術指導契約や共同研究契約により受け入れ可能です。知財や論文については柔軟に相談に乗ります。テーマやデータの持ち込みでも可です。社会人学生として博士号や修士号を獲得したい方は、東京医科歯科大学で受け入れられます。

理研外から共同研究を申し込む

まずは以下をご覧ください。

共同研究の申し込みの前に

次に我々が公開しているプロトコール、製品、ソフトウェア、ウェブサイト、書籍、論文等を読み、自身で実施できるかを十分に検討してください。その際は試薬や機器、実験条件などをアレンジせずに、我々のプロトコール通りに実施してください。

それでも共同研究が必要な場合は、必ず提案するテーマに100%コミットする人材を十分な任期つき(3-5年程度)で用意してください。互いに、共同執筆責任者や共同第一著者に相当する貢献を分ちあえるテーマのみ受けつけています。

我々の技術を用いたとしても、データ生産だけを担当する共同研究は行いません。我々の技術を利用しないと解けない生物学的問題の解決や新しい計測技術を目的とした共同開発のみ受け付けます。すでに取得されたデータの解析を担当する共同研究は行いません。実験計画から参加できる共同研究に参加します。

理研や東京医科歯科大学に所属しているは別途ご相談ください。理研のかたは理研内部向けウェブサイトをご覧ください。

企業向けのコンサルタントや共同研究

ゲノム科学やバイオインフォマティクスに関わる相談を受け付けております。NDAを希望の方にも対応できます。初回は無料でお引受けします。その後の相談については技術指導契約を結んで頂きます。その後、共同研究に発展する場合は共同研究契約を結びます。知財や論文については相談のうえ柔軟に対応します。なるべくご希望に沿いますのでお気軽に連絡してください。我々のラボの場合、企業との共同研究に関わるのは理研内の常勤スタッフのみで、理研外の学生などが関わることはありません。情報管理も厳密に行います。

初回は無償で行っており、2回目以降は技術指導契約が必要となります。費用の目安は産総研の例をご参照ください。産総研技術コンサルティング

契約の詳細は以下をご覧ください。

Quartz-Seq2を用いた企業間との共同研究をご希望の方は以下にお問い合わせください。