新しい実験室をセットアップしています

JST再生医療実現化ネットワークプロジェクトに採択され、1細胞採取から次世代シーケンサーの前処理までを行う実験機器を導入できることになりました。それに伴い新しく実験室を確保し、セットアップを開始しています。

第三期代表を務めたNGS現場の会第三回研究会も無事終了し、ラボの夏のレクレーション (サーマルサイクラーを自作しました) も行いました。今年度の残りは、新しい実験室をセットアップし、研究に集中できる環境を整えてつつ、実際に研究を進めていきたいと思います。

バイオインフォマティクスの研究員やテクニカルスタッフも募集しています。大学院生の方には、大学院リサーチアソシエイト(JRA)というインターン制度があります。お気軽に連絡を。

IMG 2462

平成26年度基礎科学特別研究員の受け入れをします

平成26年度 基礎科学特別研究員(基礎特研)の募集が開始されます。

文科省学振PDの理研版のようなもので、自由な発想で主体的に研究できる場を理研が提供するのが目的です。具体的には、3年間の給与と年間100万円の研究費をサポートします。学振と違い理研の研究員として雇用されるため、理研の福利厚生(家賃補助、交通費サポート、休日、裁量労働制など)がそのまま適用できます。給与も国立大学の助教並みです。学生がほとんどいないので教育に時間を取られる、ということも少ないです。学振PDとは違い専従義務が緩く、科研費はもちろん民間財団などの外部予算の応募も可能です。さらにスーパーコンピュータRICCを始め、理研の様々な設備が利用でき、理研内グラントへの応募もできます。

良いことだけ挙げるのはフェアではないので、デメリットも挙げておきます。まず、大学から離れることで、大学の定番の出世コースから外れてしまう可能性があります。また大学助教とは違い、教育歴が付きません。運営が政策に左右される面も多少あります。センターによってはミッションがある程度決まっている場合もあります。

応募前に、まず、受け入れ研究室を決めておく必要があります。我々のラボも受け入れ可能な研究室に指定されています。DNAシーケンサーのデータ解析に少しでも関連するテーマであれば相談の上、自由にテーマを決めてもらって結構です。特に、統計学、機械学習、反応速度論などの物理化学、情報科学、HPC周辺分野の人がマッチすると思います。生物学出身で、このような分野に独学してでもトライする気概のある人でも構いません。ウェットな研究をしたい方には、我々しか持たない新しいシーケンス技術を活かして問題を解く、といったテーマがありますが、実験費用の問題がありますのでご相談してください。テーマに迷っている方はスキルと好みに合ったテーマを相談して決めるところから始めます。研究費に関しては、基礎科学特別研究員の研究費は、自分で自由に用途を決定して頂き、必要に応じてラボの運営費から追加のサポートをします。

場所は池袋からわずか2駅12分の和光市駅の側にあります。東武東上線、副都心線、有楽町線で一本で来れますので、都内からのアクセスは良いです。

メリット・デメリット、運営方針など挙げましたが、最後はボスとの相性が大事だと思いますので、ご興味のあるかたはお気軽に連絡してください。メールアドレスは、itoshi dot nikaido at riken dot jp です。4/20の理研和光キャンパス一般公開に合わせて、募集についての説明会が催されます。その際に、ラボに寄って頂いても結構です。では連絡をお待ちしております。募集の説明会の申し込みは4/17までです。

制度や募集方法の詳細は「平成26年度 基礎科学特別研究員 募集要項」をご覧ください。

ウェットラボの立ち上げ

我々のラボは部屋が2室あり、2Fと1Fに分かれています。ドライラボは2Fに、ウェットラボは1Fにセットアップしています。

実験機器に関しても、理研内のラボの統廃合に伴いリサイクル品が出てきますので、それを輸送費のみで頂いて集めています。同じキャンパス内のものは、輸送費を浮かせるために、公用車(2tトラック)で運びます。

ご協力頂いたみなさまに感謝。

yluvk IMG_2002 wc4ow