ライフサイエンスのデータ解析クラウドの構築技術について、国立情報学研究所(NII)と共同研究を行ってきました。具体的には、理研内のオンプレミスなPCクラスタとAmazon AWSのようなパブリッククラウドをNIIが提供するオンデマンドクラウド接続サービスで、繋げて利用する方法を開発しました。
これにより、理研内PCクラスタに計算ジョブを投入すると、自動的にパブリッククラウドから計算ノードを調達し、計算の設定や計算自体が自動的に行われます。計算が終了したクラウド上の計算機は自動的にシャットダウンします。このようなハイブリッドクラウドを利用することで、計算機の調達・維持管理コストを減らし、普段使っている計算機から、自由にいつでもどこでも大量の計算ができるようになります。
今回、この共同研究で利用しているNIIのオンデマンドクラウド接続サービスの利用事例としてインタビューを受けました。紙面の関係で、技術的な詳細については割愛されていますが、その使い勝手や意義について述べています。
インタビュー記事はこちら。NIIクラウド活用事例 理化学研究所
これまでのクラウドに関わる活動については以下をご覧ください。
- NII学術情報基盤オープンフォーラム2018「オンデマンドクラウド構築サービス」
- 第2回 HPC OPS研究会
- 第1回 HPC OPS研究会
- BioCloud Hackatchon 2017
- 研究開発クラウドの衝撃 – 1クリックでビッグデータ解析環境を展開できるクラウドでオープンイノベーションを加速 – 日経ビジネスオンライン.
- 国際競争の激しいゲノム研究に新たな活力を。オープンソース × Microsoft Azure 活用で、先進のデータ解析環境をより多くの大学・研究機関へ提供.